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今回は当店で購入していただいたツアラーVに乗っているYクンです
AT改MTの後期型で、そのAT改MTにありがちなエンストが頻繁に起きていたため、パワーFCを以前装着して対応していました
Yクンいわく、パワーFCにして凄く速くなったのは嬉しいんだけど、ノッキングが凄くって・・・
えぇっ!? 何で??? |
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仕様はマフラー交換とETCSのバルブ除去といういたってノーマルチックな仕様です
ブーストアップもしていません
高速などで追い越しをしたり、上り坂を踏み込んで加速していくと、エンジンからもチリチリとノック音がする位ノッキングが出るそうです
パワーFCって結構濃いめの仕様なんだけどなぁ |
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納車時に燃料フィルターも交換しています
とするとセッティングデータ?
そんな訳ないか・・・
一応テストモードで点火時期を遅らせたりしたけど改善なし
だとすると燃圧やインジェクターの問題か? |
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何しろ、今の燃焼状態を知らないと先に進まないので、PLXのA/Fメーターを取り付ける事にしました
前回、私のに付けて非常に具合が良かったので、きっと今回も原因究明に役立ってくれると思います
何しろレスポンスが良く、センサー寿命が非常に長いところがお気に入りです |
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さてセンサーボスの取り付けです
A/Fセンサーはマフラーの中を通る排気ガスをチェックする為のセンサーですので、テールパイプとかに付けてしまうと、正確な数値を検出できません
本当は触媒前にセンサーを取り付けしたいのですが、この車両の場合はそれがちょっと難しいので、フロントパイプにセンサーボスを溶接しました
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今まではその車両に付けっぱなしという事はありませんでしたので、車外からケーブルを這わしたりしてましたが、もうずっと付けっぱなしなので、この様に最適な方法でケーブルを通します
ちょうど運転席のすぐしたにあったゴムキャップの所から通しました |
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センサーを付けて、接続のカプラーをジョイントします
ケーブルはマフラーの熱を受けないように処理しておきます
本体はアクセサリまたはイグニッションで電源が取れる所に結線します
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加速中に集中してモニターが見れるように、ここに設置しました
ここなら非常に良く見れて確認出来そうです
そして確認しに走りに行きました
何これ?やたら速いじゃん?
しかもやたら攻撃的な空燃比じゃん!
上で11,5だし!!
本当は濃くて少し重いフィーリングです |
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パワーFCのデータですと上は10台に入る位濃いんです
だけどブーストの掛かり始めの領域も限りなく13に近いし、上は薄いっていうかメチャ攻撃的な数値だし
その13付近でノックが集中するのでおそらくポンプレジスターや、ハーネスに問題がありそうです
そんな訳でサードのハーネスでバッ直配線をする事にしました
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トランクのカバーを開けて、右側のこのカプラーがポンプに繋がっているハーネスです
あえて電圧は測りませんでしたが、ほぼ間違いなくここでしょう
つまりポンプ電圧が低電圧から高電圧に切り替わる時にタイムラグが多すぎるのだと思います
ここにバッテリーから直接引っ張ってきた太いケーブルを繋ぎ、ポンプを常時高い電圧で動かし、安定させようという作戦です |
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内装をばらして引っ張ってきたケーブルです
チェイサーの場合、左側をずっと通してきてここに来るのに丁度ピッタリな長さでした
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付属のリレーです
赤い線のうち1本はバッテリーから来ている物で、もう1本は上の写真のケーブルの→部をカットしたポンプ側に付きます
白い線はそのカットしたケーブルの車体側に着きます 黒はアースね
つまりバッテリーからの電気は白線によるスイッチでポンプに伝わる仕組みです |
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作業が終わったので走行チェックです
見事にドンピシャ♪
中間域の13位が12、4位まで上がってくれました!
全開域も10、9位まで突入!
ポンプはまだまだ仕事してくれそうですね♪
気になるノッキングも無くなり、中間トルクも太って乗りやすくなりました |