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MOVE ドラシャブーツ交換


今回はタイヤ交換時にブーツ切れをしているのを発見してしまったムーヴです

本当にどこにでもある普通のオバちゃんムーヴですよ
距離は86054キロ

まぁ、この距離で切れていないほうが不思議ですけどね
ウチだけではないとは思いますが、ホイール脱着時に、ブレーキの様子やドライブシャフトブーツの様子はチェックするようにしています

今回はパッドは充分残量ありましたが、見事にブーツが破けていました

これはFFや4WDのフロントホイールを回転させる為のドライブシャフトです

ミッションから左右1本ずつ出ています

シャフトはサスペンションのストロークやハンドルを切った時に変化する角度が必要になります

その外端に付いているグルグル角度を変えるベアリングを保護しているブーツが、ドライブシャフトブーツです
ベアリングを潤滑する為にたっぷりとグリスがこのブーツ内に充填されています
しかし伸び縮みを繰り返すうちに、どうしても裂けてしまうんです

そうすると中のグリスが飛び出して潤滑不良を起こし、ベアリングを焼きつかせます 

たまにハンドル切って加速する車でカタカタいっているの見ますよね?
あれが焼きついた車両です
焼きついたら、もうシャフトを交換するしかないのですが、幸い音が出てなければブーツ交換で直ります

まずはブーツバンドをカットして、ブーツを外します

そうするとこの様にベタベタしたグリスが付いたベアリングが顔を出します
なるべく古いグリスを拭き取って、綺麗にします

ブーツ外したらこんな感じにグリスが切れていたら、まずアウトですね
これは交換が簡単な割り入りタイプのブーツです

以前はハブからシャフトを完全に取り外し、分解洗浄してブーツ交換しましたが、それだとどうしても2万以上は掛かってしまいました。

でもこれなら短時間に交換できるので、およそ半額以下で済ませる事ができるんです
これが内容部品です

青いのはグリスです

白いチューブは専用の接着剤です
ほら・・・ こんな風にパカッと割れるんです

ドラシャに覆う被さるように取り付けします
まずは接着剤を溝にたっぷりと流しこみます

溢れるほど流します

そして被せます
流した接着剤が落ちないように気をつけながら被せ、割れ目をキチンとはめ込みます

ここで中途半端になっていると口が開いてしまう事になります

しばらく放置してしっかり張り付いたかを確認します
ブーツとシャフトの隙間を埋めるグロメットをまずは小さい口側に入れて、専用バンドで締め付けます

専用バンドはワンタッチ式で非常に使いやすくて便利です
次はグリスをたっぷりとベアリングに塗りつけます

そして外側用グロメットをセットします
そして同じくバンドで固定です

ここまで乾燥を含めて約30分です

お客さんを待たせずにお渡しできます
最後に合わせ目がしっかり接着されているか確認して問題なければOKです

まだ切れていなくても、うっすらと切れ目のスジが出ていたら、早急に交換した方がいいですよ