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SR20シリンダーヘッド脱着


今回は先日ヘッドガスケット抜けを起こしてしまったお兄ちゃん180のエンジンをチェックしたいと思います。

車上での整備も可能ですが、後々クラッチの交換とかも考えていたので、エンジンを降ろしての作業です。

最悪な場合はエンジン交換も視野にいれております・・・
走行14万キロオーバーなのでそれなりに痛んでおります。

それでもタービンはまだ使えそうなので今回は交換しません

本当はGT-SSとか付ければもっとパワー出ると思うけどね・・・
ヘッドを降ろすにはまずカムを外さねばなりません。

先日ロッカーストッパー付けたばっかりなのに・・・

元通りどこについていたか解るように置いておきます
走行距離のわりには綺麗なカムです。

良くある段付きもありませんし、傷も無いです

非常に良いコンディションですね

ロッカーアームもラッシュアジャスターも傷もガタも無く、非常に良いです

でもそれなりに汚れは付着していますけどね・・・
早速ヘッドを外しました

手前側が排気側です

つまり左がフロント側ってこと

ガスケットはヘッドに張り付いていきました

ここで鋭い人は分ると思いますが、ピストントップが白っぽくなっているのが分ります
チューニングした、又はハード走行したSR20に良く見られるピストントップとシリンダートップの損傷です・・・

原因は燃調の薄さ・スキッシュエリアでのデトネーション(異常燃焼)・ガスケットの密着不良(シリンダーヘッド固定用ボルトの伸び)等が考えられます

知人でレースをやっている大先輩に聞いた所、NAでもなるらしいです

その方いわく、スキッシュ加工しなければSRは殆どダメらしいです
続いてヘッド側です

酷く損傷している様には見えませんが、確実に歪んでいるでしょう・・・

特にメタルガスケットを組み込む時は面研が必要です

それはメタルには柔軟性があまり無く、歪みに対してはシビアだからです
これは1番奥の4番です

やはり熱溜まりが多く、負担がかかりやすい所だけに、スキッシュ部分がボソボソしています

ブースト0,9

不明?ブーストアップコンピューター

燃料ポンプノーマル・レジスター無し

やはり薄かったようです・・・真っ白
お隣の3番です

4番ほどボソボソしてはいませんでした

黄色の部分がスキッシュです。

省燃費で効率よく燃焼する為に設けられているもので、パワーを追求していくと邪魔になっていくものです。

ここを削って完全な円(フルサークル)にすると圧縮は落ちてしまいますが、ブーストをバンバン掛けるようなチューニングには向いています
結果、今回はシリンダーヘッド側は面研を行えば修正出来そうですが、ブロック側は厳しいので、別のエンジンで製作していく予定です あーぁ・・・

しかしそんな所にホットな情報が!

格安の90ツアラーが入荷したので、お兄ちゃんが今度はそっちに乗る事に。180はウチが引き取って修理する事になりました。よってまた今度直すときに掲載しますね!